2014年03月05日
わかってほしいから泣いてるの
またまた「かみさまとのやくそく」からのお話しです。
あなたのお子さんが転んで「痛い~」って泣き出したら…
どんな声をかけますか? かけてきましたか??
「このくらい大丈夫 大丈夫」 とか
「このくらいで泣かないの!」とか
「男の子だから、おねえちゃんだから、お兄ちゃんだから 泣かないの!」とか
「少しくらい 我慢しなさい」とか …
その時、こどもたちは… どんな気持ちになるでしょう…?
では…今日、なんだか手首が痛くて、でも、仕事は出来ると会社に出てきました。
ところが、不調な様子は上司に伝わっていて「どうしたんだ?」と聞かれました。
実は手首が痛くて…と伝えました。
すると上司は「少し痛いくらいで…大丈夫だろう」と言われたら?
どんな気持ちになりますか?
「なんて言い方だろう」「上司なのにわかってくれようとしないのか?」と、
きっと思いますよね。
子供たちだって同じ、悲しい思いをしています。
「ホントはこんなに痛いのに…」と
「子供たちは、痛いことをただただわかってほしいのです」と。
お母さんに痛いことをわかってほしい、そう思って泣いているのです。
痛かった気持ちを受けとめてほしいのです。
そう、「痛かったね」と、言ってほしいのです。
かみさまとのやくそくで、こんな場面が、出てきました。
これを読んでいるみなさんも、だれもが皆、幼い頃、転んだ経験があるはずです。
その時のこと、覚えていますか?
「痛い~~」って、泣いたはずです。
その時、心の奥深くでは、どんな思いがあったんでしょう?
親の言葉に、どんな気持ちになったでしょう?
とはいえ、覚えていらっしゃる人はそういらっしゃらないかもしれませんが…
幼い頃、「痛いの痛いの飛んでけ~」ってやってもらったこと
(あ、これはお若い世代の方はご存じないかもしれませんが…)
痛いところをさすってもらった時のこと、きっとあると思います。
その時「もう大丈夫」って思ったのではないでしょうか?
「痛いことをお母さんにわかってほしい、なぐさめてほしい」かったのです。
「痛みやケガが大丈夫」というより、「わかってくれて安心した」
そんな思いではなかったでしょうか?
保育園に勤めていた頃、思いっきり転んで、大泣きしていた子…
抱っこして「痛いの」「そう」「痛いの飛んでけ~」ってしたら
少ししてすぐに、さっと膝から出ていったことがありました。
ちょっと痛い部分を気にしつつも…
お母さんがお子さんを受けとめて受け入れてあげることはとても大切なこと。
「わかってあげて安心すること」で、自ら膝から立ち上がり出ていくように
さまざまな事を、親に受け入れられ認められ安心することで
こどもたちは自立していくことが出来るのです。

Posted by 平岩まさみ at 17:07
│年齢退行療法│お母さんと子どもの心と健康