2015年02月28日
ノロウイルスにご注意ください
昨日の夕方
お勉強のお手伝い会場の窓を通って
外から聞こえてきた声。
コピーしながら耳を傾けると
「掛川市内でノロウイルスが発生しています」
「手を良く洗って…」
わ、飲食店のみなさん、神経質になるだろうな~って
瞬時に思いました。
と同時に
小さな子供たちや年配の方
そして、妊婦さん 気をつけてくださいねって思いました。
ノロウイルスって感染力が強いんです。
このウイルスは人の小腸の中でのみ増殖するウイルス
だからなんと、10個~100個、身体に入っただけで発症してしまいます。
感染経路は、牡蠣や蛤などの二枚貝の生食って思われるかもしれませんが
それだけじゃないんです。
その牡蠣に触れた手で扱った調理器具も感染源になります。
想像してみればあっという間に感染源はひろがるのがわかると思います。
嘔吐や下痢などの症状が出ますから
それを処分した時に感染することももちろんあります。
触れないようにするのはもちろんなんですが
このウイルスが厄介なところは…
飛沫感染もあること
吐しゃ物を処分して、そこが乾いたときに
菌が残っていると空中に舞い上がり、そこから感染するんです。
なので、処分は迅速に、かつ、完璧に
このウイルスは次亜塩素酸ソーダを使います。
これは塩素系ハイターに含まれています。
菌が不活性化するのは200ppm濃度の次亜塩素酸ソーダ
もしくは85℃1分以上の加熱です。
200ppm濃度って??
0.02%です。
でも、吐しゃ物などの処理には1000ppmを使います。
0.1%です。
ハイターには次亜塩素酸ソーダの配合割合が様々だそうなので
表示をしっかり見てから希釈してください。
水1Lに対して
5%の製品は 50倍だから ハイター20ml
10%の製品は100倍だから ハイター10ml
処分する場所の広さやモノの量に応じて作りましょう。
処分する人は身体にビニールエプロン、もしくは使い捨て雨カッパ
手にはゴムとかポリ手袋の上にビニール袋を2重~3重に
足はビニール袋を2重~3重に
袋の口はゴムでしっかり止めて
口元もマスクでガード
また、塩素が充満しないように換気を良くしましょう。
ゴミ袋は数枚を開いた状態で置き(3~4枚 念のために)
中には0.1%の次亜塩素酸ソーダ(塩素系ハイター)を入れておきます。
処分した吐しゃ物が浸かるくらい。
ペットボトルに同じく上記の濃度の次亜塩素酸ソーダを用意
吐しゃ物の拭き取りは外側から内側へ
拭き取り面を内側にたたみながら、静かに拭きます
こまめにゴミ袋へ入れて、
念のために、上からペットボトルの次亜塩素酸ソーダ液をかけて
取り終わったらしっかり口を結びます。
吐しゃ物がなくなったら、
ペットボトルの次亜塩素酸ソーダを含ませたペーパータオルで
その場所を覆って、10分ほど経ったら2枚目のゴミ袋へ入れ
大切なのは、吐いたときに飛び散っているため
その周りの広範囲も拭くことです。
拭き取ったペーパータオルもそのゴミ袋2へ入れ
この中にさっきの吐しゃ物入りのゴミ袋1も入れて。
床にペットボトルの次亜塩素酸ソーダを撒いて
その上に立って足の裏の菌を消毒したら
足に履いていた袋や手に被せていた袋を外して入れながら
綺麗になった場所へ着地します。
新しくなった袋を被った手で使い捨てカッパを脱いで
ゴミ袋2へ
床に撒いた次亜塩素酸ソーダを拭き取りゴミ袋2へ、
そして、足の袋をもう1枚脱いでゴミ袋2へ
そして手のビニールをゴミ袋2へ入れます。
手も綺麗な袋の状態になります。
そしてゴミ袋2の口を結んで、ゴミ袋3へ
この時点で、綺麗になっているはずですが
念のため最後にもういちど、辺り一面を拭き取って
最終的に、手足をガードしていた袋や手袋をゴミ袋3へ
※袋を外すときは裏返しにして、汚染面が内側になるように外します。
※ゴミ袋の結び目に菌が残らないように気をつけて。
確か、こんな手順だったとおもいます。
とにかく、最終的にゴミ袋の持ち手に菌がつかないこと
また、汚れた足や手で綺麗なところを汚染しないこと
綺麗になった床には、綺麗な袋の足状態で立つこと
私は飲食店の仕事をしていた事もありまして、
毎年夏に参加必須の、食品衛生取扱者講習では
かならず、ムービーで解説されていました。
初めてこれを見た時、うわぁ~ すごい大変だ~
保菌者の方もしくは、発症していてもまだ気づいていない方
服や所持品、お身体に乾燥した菌がついている方などが
どうか、自分のお店にいらっしゃらないことを願ったことを思い出します。
汚染された食品を扱わなくても食中毒を出してしまうんですから。
拭き掃除用のは200ppm
1Lに対して
5%の製品は250倍だから 4ml
10%の製品は500倍だから 2ml
スプレー容器に作ってトイレの便座やノブの他
必要なところを消毒しましょう。
当たり前なことですが、
直接人体には使えませんし。
布製品は漂白されて変色することがありますし金属は腐食します。
酸性製品と混ざると危険です。
その他、ハイターの注意事項を良く読んでくださいね。
また、時間が経つと弱まるので使うたびに作って作り置きはしないこと。
直射日光で分解されるので暗いところにおくこと。
水道水を1日日向にくみ置きしてから金魚の水替えをするってことでも
納得できますよね。
また、強酸性水、アルコール、逆性石けんは、ノロウイルスには効果ありません。
記憶をたどっての処分方法ですから
様々なサイトもご参考になさってくださいね。
そちらを良く読んで、対処してくださいね。
Posted by 平岩まさみ at 11:24
│お母さんと子どもの心と健康